制作事例から紐解くアンタイプ。「真面目で誠実であること」が成長の一歩

AUTHOR unType

2021.10.20

「型にはまらない」というフィロソフィーを掲げ、日々誠意を持って制作に取り組んでいるアンタイプのメンバーたち。実際にそのフィロソフィーは、成果物にどのように反映され、クライアントからはどのような評価を得ているのだろうか。

今回話を聞くのは、在籍13年のフロントエンドエンジニアN.Oと、在籍9年のディレクターR.Nのベテランメンバー。これまで手掛けてきた案件のエピソードと、そのなかで感じた自身の成長を語ってもらった。

未経験の二人。アンタイプの「真面目さと誠実さ」に惹かれた

―まず、お二人の現在の業務内容を教えてください。

N.O:フロントエンドエンジニアとして、デザインをもとにコーディングを行い、WEBサイトの構築をしています。最近はCMSの案件も増えていて、WordPressやMovable Type、Shopifyなどを使ったサイト構築も行っていますし、アプリ開発にも取り組んでいます。

フロントエンドエンジニアのN.O

R.N:ぼくはディレクターとして、クライアントの要望とデザイナーなどの技術メンバーの意見を取りまとめ、問題解決のためにプロジェクト全体の方針を決めていくという、社外と社内をつなぐ役割を担っています。また画面設計を行い、クライアントが実現したいことをどのように盛り込んでいくか、わかりやすく可視化しアドバイスするような、UI / UXデザインにも携わっています。

ディレクターのR.N

―アンタイプでのキャリアが長いお二人ですが、どのような経緯で入社されたのでしょうか?

N.O:大学の在学中にやりたいことが見つからず、卒業後は一旦実家に帰りじっくり仕事を探していました。「自分にはどんな仕事が向いていて、どんなことなら楽しめるのだろう」と考えていたときに、大学時代に独学でホームページを制作していたことが楽しかったなと思い出しました。そこからWEBデザイナーに興味を持つようになり、未経験でも採用してくれる会社があるのか調べてみたところ、その条件に当てはまりつつも、「派手ではないけれど、誠実な仕事をしている」と好印象を持って応募した会社が、アンタイプでした。

R.N:ぼくの場合は、新卒で通信会社に入社し、営業の仕事をしていましたが、肌に合わずすぐにやめてしまって。もともと絵を書くのが好きだったので、WEBデザイナーという職業に興味を持ち、職業訓練校に通ってみたところ、デザインよりもコーディングにおもしろさを感じて、エンジニアを目指すようになりました。

ですが、この業界の条件はどこも「2、3年程度の実績」がほとんど。ぼくの地元、関西ではなおさらでした。そこで関東にも視野を広げてみたところ、アンタイプに辿りつきました。その当時、アンタイプのサイトは真っ黒なデザインで、すごくインパクトがあったのを覚えています。実績を見ても、洗練されていてかっこいい。そこで応募してみたところ、社長の山下からのメールがとても丁寧で。面接でも、こちらがスキルも知識もないなかで、目線を合わせて楽しく面接してくれました。そういった真面目さや誠実さに安心感をおぼえて、入社を決めました。

N.O:アンタイプには、対話を大切にしながら想像力を膨らませようとする空気感があるし、「奇抜で個性が強い」感じもなく、地道にスキルアップできる。入社してからも、その印象は変わらなかったですね。

―入社したばかりのころは、どのような業務を任されていたのですか?

N.O:ぼくが入社したのは、アンタイプが創業して間もない2008年でした。当時はいまのようにデザインとコーディングが分業化されておらず、ぼくもWEBデザイナーとして働きはじめました。最初にもらった仕事は、定期的に請け負っていた、高級賃貸物件のWEBサイトの更新。単純作業でしたが、「これが一通りできたら次のステップへ、それができたらまた次へ」と、創業メンバーである山下や三木から、作業の仕方や考え方を手取り足取り教えてもらいました。キャパオーバーになることなく、着実に知識を習得し、成長していくことができたと思います。

そうしてできることを少しずつ増やしていくなかで、コーディングのほうが自分には向いているとわかってきて。業界の分業化の流れにも後押しされ、徐々にフロントエンドエンジニアにシフトしていきました。

R.N:ぼくの場合は、フロントエンドエンジニアからキャリアをスタートしていて、当時はメールマガジンの更新の仕事を任されていました。作業自体は単純でしたが、プロとしてどこに気をつけるべきか、その都度先輩であるN.Oに指摘してもらいながら学んでいったことを覚えています。その後も、破綻が生じにくい汎用的なコードの記述ルールや考え方をいちから教えてもらい、任せられる仕事が徐々に大きくなっていきました。

―R.Nさんはその後、ディレクター職にキャリアシフトしていますよね

R.N:入社して3、4年経ったころ、JS (JavaScript)がなかなか習得できず、前に進めない状況が続いていました。自分自身も、ほかの方法で会社に貢献できないか考えるようになり、山下に相談してみたところ、「以前の営業経験を活かして、ディレクターをやってみたらどうか」という提案があり挑戦を決めました。

はじめはLPの画面設計を担当したのですが、コーディングと違い、サイト構成をゼロから考えていかなければいけないところに苦戦したのを覚えています。最初は知識がなかったので、物怖じしてしまうこともありましたが、経験を積むにつれて、クライアントと話をすることが楽しくなり、エンジニア職よりディレクターのほうが向いていると思うようになりましたね。

N.O:その人の適性を見て、都度相談をしながら臨機応変にポジションを変えていく姿勢がありますよね。社員がやりたいことを尊重し、背中を後押ししてくれる会社だと思います。

真面目でもおもしろいことにチャレンジできる。アンタイプで積み重ねた実績

―キャリアを重ねていくなかで、印象に残っている仕事はありますか?

N.O:2015年に担当した、『ゼンリンの地図づくり』の仕事が印象に残っています。当時はJSをある程度習得し、jQueryによるアニメーションなどはよく使っていた時期でした。そんななか、これまでとは違う技術が求められる上に、アニメーションの量が桁違いに多かったので、「本当にできるのか?」という不安もありましたが、2、3か月の開発期間を設けてもらい、HTML5のCanvasタグや、ダイナミックな3Dアニメーションなど、新しい知識を取り入れながら完成させることができました。クライアントからも高い評価をいただきましたし、社内にもチャレンジングな姿勢が認められた。この仕事で大きな達成感を得たし、自信にもつながりました。

ゼンリンの地図づくり

R.N:ぼくにとって印象的だったのは、2019年に担当した川田工業株式会社のグローバルサイトのリニューアルです。グローバルサイトの制作は初めての経験で、専門的な内容も盛り込まなければいけなかったため、注意すべきことが多岐にわたりました。ほかにも、先方の要望に対して、初期の要件整理の段階から予算やスケジュール、役割分担が破綻しないよう、ハードルとなる部分を洗い出したことで、スムーズに進行させることができました。

社内のメンバーとも連携し、いままでやってこなかったデザインやコーディングにチャレンジができたので、クライアントからも「海外ユーザーに満足していただけるサイトになった」という声をいただきました。新しいことに触れるのは、刺激的で楽しい。そのなかで、自分の成長も実感することができた案件でした。

川田工業株式会社グローバルサイト

―アンタイプの「クリエイティブの強み」は、どんなところだと思いますか?

R.N:コーディングのクオリティーが高いところではないでしょうか。実際に、お客様からも「しっかりとしたものをつくっていただき、ありがとうございます」と言っていただくことが多く、そこで得た信頼が次にもつながっていると思います。

N.O:ぼくは柔軟性があるところだと思います。社内にはキャリアが長いメンバーもいますが、決して「自分のやり方が正しい」と過信しているわけではなく、もし新しく入ってきた人が、いままでにないアイデアやより良いやり方を提案してくれたら、積極的に取り入れる姿勢がアンタイプにはあります。経営陣含め、年齢やキャリアの上下関係による圧力もなく、のびのびと切磋琢磨しています。

―実案件には、アンタイプのフィロソフィーをどのように落とし込んでいますか?

R.N:「ユーザーにとって良いものかどうか」という視点を持ち、本質をちゃんととらえながら、プロとして「お客様の期待を超える価値」を提供していくことを意識しています。

N.O:コーディングの面でも、お客様の立場に立って仕事をしていますね。これは山下がメンバーによく伝えていることでもあり、そういった意識が定着しているからこそ、自己満足に陥らない仕事ができていると思います。

一緒に働きたいのは、問題解決能力を持ちながらも誠実さと柔軟さがある人

―現在のアンタイプの課題はなんだと思いますか?

N.O:アンタイプで働く人は、基本的に堅実で真面目な性格の人が多いです。それはいいことだと思いつつも、リモートワークのせいか、全体的に暗くなりがちで、遊び心のある発想を言いやすい雰囲気ではなくなったことがいまの課題。もちろん、現時点でもスムーズに連携は取れていますが、より意見を言いやすい環境づくりも心がけたいと思っています。

R.N:コンサルティングのスキル強化が課題だと感じています。現在は、主にデザインとコーディングによって利益を出していますが、ディレクションチームがさらに進化し、コンサルティングで利益を出せるようになることで、会社全体がよりゆとりを持って案件に取り組めるようになるのではと思います。

―いまチャレンジしていることや、これからチャレンジしていきたいことはありますか?

R.N:いまはプロジェクトマネージャーという立ち位置でディレクション能力を磨くことにチャレンジしています。これまでは技術書などから学ぶことしかできませんでしたが、最近は別会社のプロジェクトマネージャーと一緒に仕事をする機会もあり、仕事のやり方を間近で見ながら、いまよりも上流の目線で考え、行動するにはどうするべきかを学んでいます。

N.O:個人としても、アンタイプとしても、いまはアプリ開発が重要な時期だと考えています。普段はクライアントや代理店から仕事を受けて仕事をしていますが、そちらとバランスを取りながら、今後は自社のアプリ開発を通してサービスを提案していきたいです。そのためにも、どれだけスピード感を持って進めていけるかが鍵ですね。この新しいチャレンジは、エンジニアとしてはじめて言語を習得し、動かせたときのワクワクに近いものを感じています。

―どのようなアプリか、気になります。

N.O:現在長期的な展望でつくっているのが、企業向けのコミュニケーションツールアプリです。コミュニケーションが希薄化していくなかで、社員同士でいいところをポイントとして可視化し、ありがとうの気持ちをポイントで相手に送るというもの。また、メンバーが有志でつくった教育系のアプリもあります。

―今後、どんな人と一緒に働いてみたいですか?

R.N:コンサル面の強化を考えると、問題を発見し、解決する能力を持つ人がディレクターとして来てくれたら、いままでのアンタイプにはない戦力になると思います。鋭い視点を持ち、意見をはっきり言える人を求めています。

N.O:フロントエンドエンジニアとしては、ほかの意見を取り入れる、柔軟な考えを持っている人が向いていると思います。WEB業界はどんどんトレンドが変わるので、自分自身も変わっていかないと成長できませんから。そして、コツコツと努力しながら課題を解決する、誠実な人と一緒に仕事がしたいですね。