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【連載】Web制作者のための画像生成AI完全ガイド 2026 ー 第2回:主要6ツール徹底比較 ― 機能・料金・特徴

【連載】Web制作者のための画像生成AI完全ガイド 2026 ー 第2回:主要6ツール徹底比較 ― 機能・料金・特徴

  • Yamashita
  • 2026.02.02

第1回では画像生成AI市場の全体像をお伝えしました。第2回では、主要6ツールそれぞれの機能・料金・特徴を詳細に比較します。「結局どれを使えばいいの?」という疑問に、具体的な数字とともにお答えします。

1. 各ツール詳細解説

ChatGPT(4o Image Generation)

開発元: OpenAI | 最新版: GPT-4o ネイティブ画像生成(2025年3月〜)

ChatGPTに統合された画像生成機能です。以前はDALL-E 3を外部エンジンとして呼び出す形式でしたが、2025年3月以降はGPT-4oにネイティブ統合され、会話の文脈を理解した画像生成が可能になりました。「この画像の背景だけ変えて」といった自然な指示で編集でき、インペインティング(部分編集)にも対応しています。

強み

  • 会話型インターフェースで直感的に操作可能
  • 文脈を理解した継続的な編集・修正ができる
  • テキスト理解力が高く、複雑な指示にも対応
  • ChatGPT Plus/Proユーザーは追加料金なしで利用可能

弱み・注意点

  • 生成速度が遅い(他ツールと比較して顕著)
  • 日本語テキストの画像内描画精度がやや低い
  • Proプラン(月額$200)はコストが高い
  • 生成枚数に実質的な制限あり(特にPlusプラン)

料金体系
ChatGPT Plus:月額$20(約3,000円)、ChatGPT Pro:月額$200(約30,000円)。Plusは制限あり、Proは制限緩和。

こんな用途に最適: 会話しながら画像を詰めていきたい場合、複雑なコンセプトを言語で説明して画像化したい場合


Gemini 3 Pro(Nano Banana Pro)

開発元: Google | 最新版: Gemini 3 Pro Image(2025年〜)

Googleの最新マルチモーダルAI「Gemini」に統合された画像生成機能です。SNSでは「Nano Banana」の愛称で親しまれ、自分の写真をフィギュア化する「AIフィギュアブーム」の火付け役となりました。最大の特徴の一つが日本語テキストの描画精度で、当社検証(2025年末時点)では漢字を含む複雑な文字列を他ツールより安定して画像内にレンダリングできました。

強み

  • 日本語テキスト描画精度が非常に高い
  • 無料枠が豊富(1日約100回程度)
  • Google Workspace(スライド、ドキュメント等)と連携
  • キャラクター一貫性の維持に優れる
  • 自然言語による編集指示が可能

弱み・注意点

  • アート・イラスト表現はMidjourneyに劣る
  • API利用は従量課金(高解像度は割高)
  • Google検索連携はPro版のみ

料金体系
Geminiアプリ:無料(1日約100回)。Google AI Studio:無料枠あり。Vertex AI(API):1画像$0.04〜、4K出力$0.37/枚程度。

こんな用途に最適: 日本語テキスト入りバナー・アイキャッチ画像、Google Workspaceとの連携が必要な場合


Midjourney V7

開発元: Midjourney, Inc.(アメリカ) | 最新版: V7(2025年4月リリース)、V7.1準備中

画像生成AIの代名詞的存在。アート・イラスト領域では依然として最高水準の品質を誇ります。V7では約1年ぶりの大型アップデートが行われ、プロンプト理解力の向上、手足や顔の描写精度改善、パーソナライゼーション機能の標準搭載など、多くの進化を遂げました。「Draft Mode」により生成速度10倍・コスト半減も実現しています。

強み

  • アート・イラスト品質が最高水準
  • 独自の美学・世界観を持つ画像生成
  • パーソナライズ機能で「自分好み」に調整可能
  • Draft Modeで高速・低コスト生成
  • Omni Reference機能でキャラクター一貫性維持
  • V1ビデオモデルで動画生成にも対応

弱み・注意点

  • 無料プランなし(完全有料制)
  • Discord/Web UIの操作に慣れが必要
  • 日本語プロンプトは英語より精度が落ちる
  • フォトリアリズムはFLUX.2に劣る場面も

料金体系
Basic:月額$10(約1,500円)、Standard:月額$30(約4,500円)、Pro:月額$60(約9,000円)、Mega:月額$120(約18,000円)。年払いで約20%割引。

こんな用途に最適: アート・イラスト制作、独創的なビジュアル表現、クリエイティブなコンセプト画像


Stable Diffusion 3.5

開発元: Stability AI | 最新版: SD 3.5 Large / Large Turbo / Medium(2024年10月リリース)

オープンソース画像生成AIの代表格。自分のPC(ローカル環境)で動作させることができ、完全なカスタマイズが可能です。3.5では新アーキテクチャ「MMDiT-X」を採用し、画質とカスタマイズ性を両立。Large(80億パラメータ)、Large Turbo(高速版)、Medium(軽量版)の3バリエーションが用意されています。

強み

  • ソフトウェア利用料は無料でローカル実行が可能(GPU等のハードウェア・電気代は別途必要)
  • LoRA、ControlNetなどによる高度なカスタマイズ
  • 生成枚数に制限なし(ローカル実行の場合)
  • 独自モデルの学習・ファインチューニングが可能
  • 年間収益$100万未満なら商用利用も無料

弱み・注意点

  • ローカル実行には高スペックPC(VRAM 10GB以上推奨)が必要
  • セットアップに技術的知識が必要
  • 日本語テキスト描画は苦手
  • クラウドサービス利用は別途費用

料金体系
ローカル実行:無料(電気代のみ)。Hugging Face/Dream Studioなどのクラウド:従量課金または月額制。

こんな用途に最適: 大量の画像生成、独自スタイルの学習、技術検証、コスト最優先の場合


FLUX.2

開発元: Black Forest Labs(ドイツ) | 最新版: FLUX.2 Pro / Flex / Dev / Klein(2025年11月リリース)

Stable Diffusionの開発者たちが設立したBlack Forest Labsによる最新モデル。フォトリアリズムで業界最高水準を達成しつつ、低コストも実現しています。最大10枚の参照画像を同時入力できる「マルチリファレンス」機能が特徴で、キャラクターやブランドの一貫性を保った大量生成が可能です。

強み

  • フォトリアリズム品質がトップクラス
  • 1枚約1.5〜3円とコストパフォーマンス良好
  • 最大10枚のマルチリファレンス入力
  • 4メガピクセル(4K相当)の高解像度出力
  • 画像内テキストレンダリング精度が高い(英語)
  • Dev版はオープンウェイトでローカル実行可能

弱み・注意点

  • 日本語テキスト描画は英語より精度が落ちる
  • ローカル実行には高スペックGPU(RTX 3090以上推奨)が必要
  • Dev版はモデル利用が非商用ライセンスで提供されており、生成物の扱いも含めて商用利用を検討する場合は必ず公式ライセンス文書を確認してください。クライアントワークでは商用利用可の公式API(Pro/Flex/Maxなど)を推奨します

料金体系
BFL公式API:最初の1MP $0.03、以降1MPあたり$0.015(Pro)。Playground:1日50回無料。Fal.ai等のサードパーティ:より安価な場合も。

こんな用途に最適: 商品写真、広告素材、フォトリアリスティックな画像、コスパ重視の大量生成


Adobe Firefly

開発元: Adobe | 最新版: Firefly Image 4 / Image 4 Ultra(2025年4月〜)

Adobe Creative Cloudに統合された画像生成AI。最大の特徴の一つが、主にAdobe Stockやパブリックドメインなどライセンスクリアな素材で学習している点です。エンタープライズ向けプランなどでは、Fireflyを利用した特定ワークフローについてIP補償が提供されます(詳細はAdobe公式ドキュメントを参照)。Photoshop、Illustratorとシームレスに連携し、「生成塗りつぶし」「生成拡張」「生成再配色」など実用的な編集機能が充実しています。

強み

  • IP補償付きで商用利用が最も安心
  • 著作権クリアな素材のみで学習
  • Photoshop/Illustrator/Premiere Proと完全連携
  • 「生成塗りつぶし」「生成拡張」など編集機能が豊富
  • ベクター生成に対応(唯一)
  • 動画生成・音声翻訳機能も搭載
  • 100言語以上対応(日本語プロンプトOK)

弱み・注意点

  • クレジット制で使い切ると翌月まで待つか追加購入
  • Firefly単体だとコスパが悪い
  • フォトリアリズムはFLUX.2やMidjourneyに劣る
  • キャラクター一貫性は他ツールに劣る
  • Image 4 Ultraは20クレジット/枚と消費が大きい

料金体系
無料:月10クレジット。Standard:月約1,580円(2,000クレジット)。Pro:月約4,980円(7,000クレジット)。Premium:月約31,680円(50,000クレジット)。Creative Cloud Pro:月約9,080円(4,000クレジット+全Adobe製品)。

こんな用途に最適: 法的リスク回避が最優先の案件、Adobe CC既存ユーザー、Photoshop/Illustratorとの連携作業


2. 機能比較一覧表

各ツールの主要機能を一覧で比較します。
◎=非常に優れる、○=対応/良好、△=限定的/やや劣る、×=非対応/苦手

機能

ChatGPT

Gemini

MJ V7

SD 3.5

FLUX.2

Firefly

日本語テキスト描画

×

フォトリアリズム

アート・イラスト

生成速度

環境依存

マルチリファレンス

×

キャラクター一貫性

画像編集機能

ベクター生成

×

×

×

×

×

動画生成

×

×

×

ローカル実行

×

×

×

×

API提供

×

商用利用安全性

3. 料金比較

各ツールの料金体系を比較します。用途や使用頻度に応じて、最もコストパフォーマンスの高い選択肢は異なります。

ツール

プラン

月額料金

1枚あたり目安

Stable Diffusion

ローカル実行

電気代のみ

実質無料

FLUX.2

API従量課金

使った分だけ

約1.5〜3円

Gemini 3 Pro

無料枠

0円

無料(1日100回)

Gemini 3 Pro

API

従量課金

約21〜37円

Midjourney

Basic

約1,500円

約7〜15円

Midjourney

Pro

約9,000円

Relaxモードで実質枚数上限なし(利用規約の範囲内)

Adobe Firefly

Standard

約1,580円

約0.8円

Adobe Firefly

CC Pro

約9,080円

約2.3円+全Adobe製品

ChatGPT

Plus

約3,000円

制限あり

ChatGPT

Pro

約30,000円

制限緩和

⚠️ 上記は2026年1月時点の参考価格です。為替変動、各社の料金改定により変動しますので、最新情報は各公式サイトで必ずご確認ください。

4. 選定フローチャート

どのツールを選ぶべきか迷った場合は、以下の質問に答えることで最適解が見えてきます。

  • 日本語テキストを画像内に入れたい → Gemini 3 Pro
  • 法的リスクを最小化したい → Adobe Firefly
  • アート・イラストで最高品質が必要 → Midjourney V7
  • 写真品質でコスパも重視 → FLUX.2
  • 完全なカスタマイズ・無料で大量生成 → Stable Diffusion 3.5
  • Adobe CCを既に使っている → Adobe Firefly
  • 会話しながら画像を作りたい → ChatGPT

5. 次回予告

第2回では、主要6ツールの詳細比較をお届けしました。「どのツールが何に向いているか」の全体像が把握できたのではないでしょうか。

最終回「第3回:Web制作現場での実践活用ガイド」では、実際のワークフローに落とし込んだ活用方法をご紹介します。日本語テキスト入り画像の具体的な作成手順、著作権・商用利用の注意点、そして今後の展望についてお伝えします。